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ロック

イギリス経験論の哲学者。

ロック

ロック。

画像はパブリックドメイン。

人間の生まれつき持っている理性は白紙である

ロックは、人間の生まれつき持っている理性は白紙であり、赤ん坊は白紙から生まれる、と考えた。

後日注記:ロックは、まさに赤ん坊は白紙、無であると考えた。その上で、全ては経験的に、周りの環境との関係などによって、後天的に生まれるものであるとした。これは数学的理性を信じる合理主義と対立し、「先天的なものがあるのかないのか」という哲学上の対立を作り出した。カントはこれに対して、「根源的獲得」を提唱することで、両者を上手く融和させ、バランスを取った上で統合した。

知性と経験

ロックは、人間は「知性」によって世界のことを認識するが、「知性は全て経験的に作り上げられたもの」であるとした。

後日注記:ロックは、知性を全て経験的に考える。著作の「人間知性論」では、こうした知性の全てを明らかにする。

自由な社会哲学

ロックは、自由な社会哲学で有名である。社会における文化についても、経験的に作り上げられたものであり、普遍的な社会文化など存在しないとした。

ロックの社会哲学は、ルソーなどとともに、アメリカの独立宣言に影響を与えた。ルソーとともに、人間の生まれつき持っている自由で平等な自然権などを唱えた。

政治哲学でアメリカ政治思想のリバタリアニズム(ロバート・ノージックなど)の土台を作り上げた。(ロック・哲学早わかり | Philosophy Guidesを参考に執筆しました。)

後日注記:ロックはこの社会全てを疑い、「社会の文化は経験的に作られたものであり、将来的に変わる潜在的可能性がある」と考えた。ここから、アメリカの独自の「自分たちで潜在的な可能性を作り上げる」新しい思想へと繋がった。

ロックの言葉

読まずに死ねない哲学名著50冊」より引用。

“心は、言ってみれば文字をまったく欠いた白紙で、観念はすこしもないと想定しよう。”―ロック『人間知性論』

“法にしたがう能力をもっている生物にとっては、どんな場合にも、法のないところ、自由もまたない。”―ロック『市民政府論』

著作

「人間知性論」、「市民政府論」、など。